こんにちは、粟生人形です。
愛知県岡崎市の藤川宿内に店舗工房を構える節句人形専門店です。

今日は木目込み教室を始めてみたい方、もう一度通いたい方に粟生人形の木目込み教室の情報をお伝えします。

2015年度も6月より開講しています。
講師は女性の職人です。
受講料無料　　　（６月～１２月まで受講）
毎週土曜日午前中・不定休
道具・材料費は有料
初めての方は連絡下さい。説明・案内は平日・電話でも対応します。

木目込み教室風景

木目込みボディー単体だけでもお買い求めいただけます。
ちりめん・金襴の布地・道具等、 個々の販売もしています。
  

以前お客様のご希望にて誕生したお雛様を紹介します。

お客様の希望　
　職人にお任せです。

　殿様
水色地の着物は格式高い鳳凰柄で１つしかない刺繍の部分を中心に配ししましたが、柄中（左）に布の切れ目（着物の継ぎ目）が有り美しい衣装になる様ミリ単位にて型取りしました。　　↓　↓　↓　　
　　

全ての柄の色が違っています。


　お姫様
薄桃色はお殿様の色と、とても合いました。
淡い色のまとまりある雛飾りになります。


　お雛様の誕生です。


着物の色合いや古式の華の柄にて、とても落ち着きあり上品なお雛様です。
柄が少なくシンプル分、造りの良さが判り易いです。
  

個性豊かなおひな様の誕生です。
お顔は少し丸みを帯びてふっくらして優しさがあります。

　殿衣装、姫唐衣の赤、着物の空色に合わせ、すきっとした重ねをトータルコーディネート！
　姫様のお袖は緩やかな女性らしい、しなやかさ表現しています。一人ひとり、じっくり考えます。専門店でも見かけない色合わせです。
　※雛飾りにすると８０－120cmが美しいです。

  

お雛様用　特注刺繍出来上がりました。
　職人お気に入りの鳳凰柄金駒刺繍です。（最近は桜の刺繍ばかりが目立ちます）
金駒刺繍は私達普段の生活で余り見かけなくなりました。その簡単な技法も紹介します。
　最後に制作見本のお雛様写真です。今からの制作注文は、２サイズお勧めあります。

　金駒刺繍　鳳凰　松　の格式・格調高い柄ですね。
羽の重なり尾の構図最高です。


　簡単に金駒刺繍の工程を説明します。
金糸を這わせる様に糸でくくります。

　連続して縫い付け　柄によって金糸を這わせていきます。この連続で鳳凰柄ができます。

　お雛様の衣装に着付けした過去に制作した写真です。
　現在制作出来ます。
　柄の大きさから人形を制作すると。雛飾りのお勧めサイズは80-120cmです。
殿様の袖柄、鳳凰が欠けて仕舞わない様にミリ単位で特別寸法出しました。


  

０８/２６　お雛さまの金襴です。微妙な色合いを組み合わせ！
　※お雛様飾り、ご要望にて制作いたします。

　 お雛さまに誂える様、日本の伝統ある吉祥柄が織られています。
お姫様の唐衣（一番上に着ている着物）

お殿様の着物です。
　（運気が上がると言われる地紋に格式ある鶴文様）

色合わせとなります。
一番左の金襴・お姫様の着物
  

　有職雛　親王　
　こちらのお雛飾りおすすめの間口は65～80cmが美しく飾れます。
奥行は40～48ｃｍ。
（飾り台・屏風のみの写真です。小道具・雪洞・前飾り等誂えていません。）
制作後、飾り台、屏風との色目バランスを確認
小道具や桜橘、ぼんぼり・小道具等、誂えて、お客様に提案しますので、お客様の希望に沿ったおひな様や予算にも対応します。
写真お雛さまは予約済です。
制作受付中、姫着物生地文様が変わります。
　注文時から制作しますので早期ご注文のお客様は人形や飾る大きさ予算も、お子様オリジナルにて雛祭りを迎える事ができます。
　※１５人揃えも当工房で制作できます。

  

　逸品作、御殿飾り！当店のお届け範囲地域限定です。
京都御所の様に、さくら橘を配し、御所を模した本格的ひな飾りが誕生しました。
　特筆すべきは、戦後７段飾りが普及しましたが、右大臣左大臣は親王の脇を固める昔ながらの格式ある飾りにしました。
　官女も三伯と呼ばれる衣装着にて全体の調和と伝統を大切に誂え女性の奥ゆかしさを表現！
　親王様は有職雛を配しました。
　早期特注連絡下さい（3月に間に合う様にします）、希望に合わせ相談制作いたします。


御殿制作協力頂いている職人さんは、すごい技術と心の持ち主です。



  

おひな様の飾り方に御殿飾りというものが存在していたのはご存知でしょうか？
　ももの節句近くに美術館や歴史館、おひな様展などで紹介される事があります。
現在日本製の御殿は職人が居ず出来ません。御殿風は全て外国製品です。
　粟生人形では人形師以外の職人繋がりでこの御殿飾りを現代に再現、販売します。御殿制作には日本国の伝統工芸職人と数か月要し最高の飾りになりました。
　今回は、その打ち合わせ風景の写真です。明日、本物志向・御殿飾りUPします。　

　高さ・奥行・間口、バランスを話し合いしています。仮の人形で同時に色合い、大きさ、色目衣装のスタイルを思案します。まだ欄干や床下の組柱が出来ていません。こちらの御殿は最高技術にて伝統工芸士１人で作り上げました。
　下の写真！！屋根の瓦と全体のバランス曲線がとても美しい。このようなお家に住みたいものです。

  

　藤色の衣装に合わせて重ねの色目などグラデーションをトータルコーディネートしました。
　ポイントは、重ねの裏地に濃紫（古代紫）の生地を使用！1mmの細い線がいくつも重なり人形の美しいラインが自然に出ています。
　※　赤い毛氈で飾ってもとても素敵なおひな様飾りでした。お客様の希望（例、小道具・屏風・お顔・飾り台等）にて変更可！一緒に考えましょう。

  

お客さま持ち込みの着物でおひな様誕生です。

　今回の着物は柄の大きさ、図柄の配置、とてもハイレベルな仕事となり職人の経験とセンスにて出来が決まります。
　長女さん次女さん２組同時に制作の為、当工房の昔よりの技術、二人合わさると柄続きとなる工法を取り入れました。
　結婚などで生活環境が変わっても、お雛祭りの時期には心の絆・家族の絆が深まる様考えました。
　この工法は初節句の場合、双子さんにおすすめです。



お殿さまを向い合せにすると柄続きの衣装になります。
良い柄のみ使用こちらの着物で２体制作で限界です。



おひな様の上着物（唐衣）はお子さんの着物